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<本の姫>は謳う4巻(多崎礼)読了 [感想・小説]


〈本の姫〉は謳う 4 (4) (C・NovelsFantasia た 3-5)

〈本の姫〉は謳う 4 (4) (C・NovelsFantasia た 3-5)

  • 作者: 多崎 礼
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 新書


スペルの回収のため各地を渡り歩くアンガスと姫の物語がついに終焉。
表紙が若干ネタバレしてるのはもうこの際不問といたそう。

未曾有の危機に陥るバニストンへ乗り込んだアンガスたち。
絶望と希望が波状となって彼らの元を訪れる。
かつてない絶望の果て、アンガスが選択したのは……。


お見事な大団円でした。
……それも、聖域組も含めて。
聖域組こそどうにもならないものだと思っていたので、最後のシーンには感動した。
よかった、幸せになってね。
それから今回はお兄ちゃん頑張ったね。
いつもヘタレなお兄ちゃんよくやったね。
哀しい出来事もありました。
それこそアンガスと一緒になってなんのために……と思ったりしたけれど、それを乗り越えるアンガスの姿には心打たれた。

終章には響くものがありました。
物語とは1本道だけども、「読む」「読まない」という選択肢があるんですね。
読むのをやめたところがすなわちエンド。
ああ、なるほど。
まったくそのとおりですね。
余談ですが、だから私の中で銀河英雄伝説は7巻までで、提督はまだ生き続けているのです。
それは早く続きを読んだ方がいい、とよく突っ込まれますが……。
いやそういう話じゃないんだけど、そこが妙にしっくりきてしまったので。

コンスタンスに発行されて1年で全4巻というコンパクトさがかなりお勧めです。

〈本の姫〉は謳う 1 (1) (C・NovelsFantasia た 3-2)

〈本の姫〉は謳う 1 (1) (C・NovelsFantasia た 3-2)

  • 作者: 多崎 礼
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本



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